2023年あけましておめでとうございます

2023年、あけましておめでとうございます。

昨年は「果てオジ」、「のうもじゅ」共にコミックスを出させていただき、なかなかコミックス作業漬けな幕開けでした。両作品をお手にとってくださった皆様、ありがとうございます。

昨年中は「のうもじゅ」が無事に完結を迎えたので、「果てオジ」の原稿が引き続きあるものの、いねこはここ数年では稀なほどのんびりした正月を過ごしております。おそらく正直商業デビュー以来最ものんびりした年末で、のんびりしすぎて年賀状とか作るの完璧に忘れてましたすみません。いずれなんらかの形で改めてご挨拶できればと思います。

せっかくの新年のご挨拶なので、昨年あった変化と、今年の抱負など述べてみましょうか。

まずは昨年結構はじめのほう、長年仕事量をMAXに詰め込んでいた限界がきて、ついでにやりたいことがたくさん増えすぎて、無理して詰め込んでたらガス切れになった時期がありました。
とはいえ特に焦ることもなく「あ、これは省エネで行かねばなー」と察して、一人でスケジュールコントロールすることを辞めて色々と自分の考えを整理するルートを作ることにしました。特に力を入れたのは、「困ったら人を頼る」こと。考えをまとめたり客観的に見るためにカウンセリングで話を聞いてもらったり、一人でできないことはプロに見直しを頼んだりして、徐々に詰め込み過ぎなタスクを整理していきました。
その中でも特に面白かったのは、「帰宅したときに汚い部屋を見てがっかりしたくないから」と受けたお片付けコーチングと、「漫画を描いて遊び回る体力をつけたい!」と一ヶ月つけたパーソナルトレーニング。どちらもオンラインのサービスでビデオ通話だったり、チャットを使っての指導だったりとマッチングサイトの仕様により様々ですが、自分ひとりではできなかったことを助けてもらいました。
ちなみに、お片付けコーチングのおかげで部屋はとりあえず15分もあればまぁ片付く仕様になったし、パーソナルトレーニングのおかげで野菜嫌いな私でも毎食野菜を食うようになり、体調不良を起こすこともなく適正体重を維持できるようになりました。

そんなこんなで心にだいぶ余裕ができてきたので、ついうっかり、2023年1月から水墨画と書道を始めることにしました。というのも、どうにも私はペンを持つときにすごく力んでしまうんですよね。力み過ぎゆえに日々襲いかかる肩こりや首の痛みを「これじゃあ体力が持たないよぉ…」と耐えながら仕事していたある日、Twitterで「筆圧を弱くするペンの持ち方」というのが流れてきて、その持ち方を試してみたところ「あれ…これ習字の筆の持ち方じゃない…?」と幼少期の記憶が蘇ってきました。
私が子供の頃、冬休みの習字の宿題をやるというと「おばあちゃんに見てもらいなさい」と祖母の部屋に送られたのですが、どうやらそこで祖母とともに私の習字を見ていた祖父が書家名を持つほどの腕前だったらしい。
幼少期に染み付いた教養というのは侮れないもので、先月、思い立って水墨画教室の体験レッスンに行ったところ先生が私の筆使いを見て「筋がいいな…いや初めてにしちゃ筋がいい……さてはなんかやってたな!!?」と即バレ。「主に祖母に習字を習ったが、祖父が書家レベルだったらしい」と素直に告白して入会しました。や、線の強弱や単色の濃淡だけで表現していく水墨画、普通に楽しかったんですよマジで。
こうして水墨画教室に入会を決めたあと、筆使いの感じが書道に似ているのでたまらず「書道も極めてぇな!」と心が荒ぶり、勢いでオンライン書道教室に入会してみました。月2回添削してくれて、審査に出せばちゃんと級や段も取れるらしいです。実は子供の頃、書道◯段とか言ってる友達がうやらましかったんですよね。大人になってからも級や段が取れると知って、どこまで上達できるか楽しみです。

とはいえ、こうしていろんな興味を実現できているのも、「のうもじゅ」が完結して少し余裕があるからかもしれません。ぶんか社さんとはまた新連載を企画中なので、忙しくなったらこれらの習い事も続くかどうか不安はありますが、昨年一年で人の力を借りて頭を整理することを覚えたので多分なんとかなるでしょう。2023年も好奇心を衰えさせることなく楽しんでいこうと思います。
読者の皆様、お仕事関係の皆様、友人知人の皆様におきましても、2023年もこんないねこを何卒よろしくお願いいたします。

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